昔ボクは、100人くらいでウエディングもできるような大きいレストランで働いてた
やっぱ大きいだけあってスタッフの数が多くて
そりゃ多ければ変なやつが多くなる可能性も多いんだけども。
すっごい良いお店だったんよね。
スタッフみんな仲良いし。
そんな中、なんかのきっかけでスタッフが足りないから募集をしようってなったので
ボクと先輩の二人で(ホールスタッフの責任者が二人しかいなかったので)
募集をかけた人たちを面接することになったんよ。
天野くんとの出会い
その中に逸材がいた。
その子は最初から輝いていた。
国立の名古屋大学に在学をしていて、見た目もなんとも賢そう。
ただやたらオドオドする。
挙動不審とはこのことか。
確実にレストランと呼ばれるような店で働いたことがなさそうな子だ。
今までレストランで働いたことはある?

…はい。
おお!あるんや!
意外な返答だったがそれよりも実は経験者だったとは!

ちなみにどこのレストランとか聞いてもいい?

…デニーズです。
酔いどれ&先輩「なるほどっ!w」
確かにレストランだ!w
そこは盲点だった!
この子はすごい!レストランというものの括りがなんと広いこと!w
素晴らしい!だが今回はこの子に縁がなかった!
色々質問もさせて頂いて、面接は終了。
先輩と一緒にミーティングをして天野くんの話。
「あの子は落とそう。」
4秒で終わった。
上司に報告しよう。

ウエディングは物を運ぶだけだし
全員採用しちゃおう!
ミーティングの意味が消えた。
教えるのはこっちやで?
現場に降臨
いよいよ働きに来た天野くん。
出勤時間の10分前にはキッチリ出勤してくる
今どき珍しい真面目な子だ
ただ緊張もあり仕事はなかなかうまくいかない…。
いいんだよ。この業界、真面目ってことほど優秀なことはない。
いいよ!許容するする!w
だがしかし
ふと気づくと彼は上を見上げていた…。

どしたっ!w
営業中になんかあったんか ?!w

どした??
天野くん( ゚д゚)ハッ!
- あ、ボーッとしてただけ?w
- いやそんなぼーっと仕方ある?w
涙でもこぼれそうになってんの?
ごめんちょっと拭いてやることはできないけど仕事して?
貸切パーティー天野の乱
ある日、貸し切りで50人くらいの食事会が予約された
二階の広い会場での予約
一階では通常のコース予約をしている。
つまり!
先輩とボクでワンフロアずつ見なければならないのだ。
- 先輩→一階
- 酔いどれ→二階
と決定。
そして人数が少ないバイトを配置する。

酔いどれ、天野くん二階に連れてってよ
こいつマジかよ。後輩にその仕事を任せるか。

わかりました!
じゃあ〇〇(その日一番仕事のできるであろうバイト)も二階にください。
話はまとまった!よし、開戦!
まずは装備だ!
レストランでは【インカム】を使っていた。
広い店内でも意思の疎通が取れる万能の防具だ。
パチンコ店員がよくつけてるやつだね!
天野くんに使い方の説明を。

このボタンを押してしゃべると
インカムつけてる人に声が聞こえるからね
やってみせる。

『天野くん、天野くん』
天野くん( ゚д゚)ハッ!
聞こえたらしいw

天野くんもなにか発信してみて?

…天野です。
ヒロシです。みたいに言うな。

おっけ、聞こえてるよ!
これで指示とか出すからよろしくね
どうやらどっかの会社の幹部の食事会らしく、みなさんスーツでご来店
まあ業務内容としては
- ビュッフェスタイルだから料理は運ぶだけ。
- あとは空いたグラスを見かけたら下げるついでにドリンクを聞くだけ。
バーカウンターから指示を出しながらドリンクを作っていると、
店内の電灯をスポットライトかのように浴びて立ち尽くす一人の男が…。
天野だ。
なぜか天野、お客様が座っているところにSP?みたいな距離で立っている。
なにしてん。動けよ。

殴ってないけど今すぐ殴りたい。
あ、そういえば天野くんインカムしてるやん。

天野くん天野くん
動いて。そこに立ってないで。
天野くん( ゚д゚)ハッ!
天野くん( ゚д゚ )( ゚д゚)キョロキョロ
天野くん(゚д゚)ドコ
いやなんでやねんw
一時間前に説明したやんw

天野くん天野くん
聞こえる?動いてー
天野くん上を向く
お前は人の言葉を天の声だと思ってんのか!!!www
最後は…
そのあと天野くんは無事に
別のスタッフに裏に連れて行かれて
ホールに戻ってくることはありませんでしたw
マジで飲食店にはたまにこんな子が来ます。
楽しそうでしょ?
みんなも飲食店で働こう!w
ってことで
またねっw
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